尾張開拓の祖神大縣大神を祀る当社は、古来より朝廷を始め衆庶の崇敬篤く、尾張の二宮様として親しまれ、事業繁栄・開運厄除の守護神として仰がれております。
当神社の御鎮座は古く、社伝によれば御祭神 大縣大神は、始め濃尾平野を見下ろす本宮山の頂に鎮座されておりましたが、垂仁天皇27年8月(紀元前3年)に現在の地に新宮を営み御遷座されたと伝えられております。延喜式神名帳には名神大社として登載され、大正7年11月28日に國幣中社に列せられました。
現在の御社殿は、尾張藩主2代目徳川光友公が寛文元年(1661年)に再興された建物で、尾張造の構造様式を正確に伝へ、特に御本殿は「三棟造」・「大縣造」と称され他に類をみない特殊な様式を構え、昭和56年6月5日国の重要文化財の指定を受けております。
目次
大縣神社
鎮座地
愛知県犬山市字宮山3番地
御祭神
- 大縣大神
摂社
- 姫之宮
- 大國恵比須神社
御朱印
御朱印は本殿となりの社務所でいただける。
尾張二宮の朱印があるように尾張国での二ノ宮としての格がある。
一宮が真清田神社、二宮が大縣神社、三宮が熱田神宮となっている。
愛知県での知名度では熱田神宮が1番だが、神社の格では大縣神社の方が上となっている。
本宮山
大縣神社の本殿はもとは本宮山の山頂に鎮座していたが、垂仁天皇27年(紀元前3年)に現在地へと遷座された。
2000年以上も前という神話の時代に建立されたというのは他の神社にはないほどの歴史だ。
本宮山には大縣神社と姫之宮の奥の院があるが、参拝するにはかなり険しい山を登る必要がある。ほとんど登山といっていいほどの道のりだ。
姫之宮
玉姫命が祀られている姫之宮。安産と子授などの女性にとっての守護神的な役割があり、近くの田縣神社と対をなす存在である。
青塚古墳
大縣神社の社地には愛知県では名古屋市熱田区にある断夫山古墳に次いで2番目の規模の青塚古墳がある。
この辺りはかつては10基の古墳が分布する古墳群であった。古墳と神社はともに歴史が古いこともあり、お互いに関係が深く社地に古墳が存在する神社も多数ある。
近くには味美白山神社という、前方後円墳の上に本殿が建立されている珍しい神社もある。
むすび池
古来より濃尾平野に注ぐ源流からたたえられている池である。この池には人と人を結ぶ、また形のないものと人を結ぶ神霊の力があると言われている。
お賽銭を願いに書いた紙に載せて池に浮かべ、その紙が沈む速さで願いがいつ頃叶うのかがわかるという。
アクセス
名古屋から続く旧木曽街道沿いに名鉄小牧線の楽田駅があり、そこから真っ直ぐ参道がのびている。
ただし、大縣神社の裏手に採石場があるので、参道はダンプカーが頻繁に通行するので徒歩の方は注意が必要だ。
自動車の方は駐車場スペースはかなりの台数分が確保されている。ただし対向してくるダンプカーには気をつけてください。
近くの御朱印神社
少し南に行けば男性のシンボルを祀る田縣神社がある。
また少し北に行けば尾張冨士大宮浅間神社がある。
そのまま北上していけば犬山城下にたくさんの御朱印神社があるので、是非ともまわってみよう。
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