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新定額プラン『KINTO』
トヨタ自動車は2月5日、定額制で車に乗ることができる新サービス『kinto』を東京都内で試験的に導入すると発表した。
対象はトヨタ車ではプリウス、ヴェルファイア、アルファード、カローラスポーツ、クラウンの5車種。高級車ブランドレクサスではES、IS、RC、RX、NX、UXの6車種に乗ることができる。
試験実施の結果を踏まえ今年9月以降に車種を拡充して全国展開を図る。
新サービスはKINTO ONE(キントワン)とKINTO SELECT(キントセレクト)の2種類が準備される。
KINTO ONE
新サービス『KINTO ONE』は3月1日の開始で契約期間は3年。利用者はプリウス、アルファード、ヴェルファイア、カローラスポーツ、クラウンの5台の新車から1台を選び月額49,788円から106,920円で契約する。
KINTO SELECT
高級車であるLEXUS車の乗り換えサービスは『KINTO SELECT』。レクサスES、IS、RC、RX、NX、UXの人気の6車種が対象となる。
月額は194,400円で3年の契約期間のうち半年ごとに全6車種を乗り換えることが可能となっている。2019年2月6日からサービスを始める。
サービスの詳細
いずれのサービスも頭金もなく月額には登録諸費用や自動車税になんと任意自動車保険料等が含まれるという。
利用申し込みはキントワンが都内のトヨタ販売店かインターネット。キントセレクトが都内のレクサス販売店で受け付ける。
定額料金で一定期間商品を利用できるサービスはサブスクリプションと呼ばれ洋服や動画視聴など幅広い分野で広がっている。
トヨタは新サービスを運営する新会社として『KINTO』を1月に設立したことも明らかにした。
子会社のトヨタファイナンスと住友三井オートサービスが共同出資する新会社だ。
気軽に車と付き合える新たな選択肢が増えることは右肩下がりの自動車業界に新たな買い方を提案するいい戦略だ。試験実施の結果や利用者の声から拡充する車種や新しいサービスが増加するとの発表もありますます期待が膨らむ。
残額設定払いとの違いは
『残クレ』の名称で最近ひろがっている支払い方法の残額据え置き払い(残価設定払い)とはどのような違いがあるだろうか?
大きな違いは毎年の自動車税の支払いの有無と残額の精算方法の違いだろう。
キントはいわゆる自動車リースの一種であるため、毎年の自動車税が料金に含まれている。
また最終支払いが終わった後は車両返却しかないというのもリース契約と同じである。
残額設定払いは最終回支払いで車両残額分を支払って買い取ることができる。
しかしキントはまた新たに新車に乗り換えできる新サービスとして普及を目指しているので、新車から3年間の支払いが非常にリーズナブルとなっている。人気車種に絞っているのも3年後の中古車としてのリセールバリューを期待してのことだろう。
まとめ
トヨタの新しい買い方提案にまずは乗ってみるのもいいだろう。かつてWiLLサイファというクルマがあり、トヨタの通信サービス網G-BOOKを使い乗った距離だけ料金を支払うという『P-way』という先進的なサービスがあった。ウィルサイファはナビも標準装備していてGブックという通信機能を持つ当時としては先進的すぎる車種であった。
その時は利益の問題で3年ほどしたらサービスから撤退してしまったが、今回のKINTOはどうだろうか?この冷え込んだ国内の自動車業界の起爆剤となるかが非常に見どころである。
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