せっかく新車を買ったのにすぐに追突された!
こんな時は相手の保険会社に新車に交換してくれと言いたくなりますよね。
このような状況の時は一般的にどうなるのでしょうか?
まず大前提として一般論と過去の経験で話しますので、個別の案件では違う結果となることもあるかとは思いますのでご了承のほどよろしくお願いいたします。
そして完全なる被害事故の時だけです。こちらに過失が全くない状況の時の話をします。信号待ち中に追突されたような状況です。もしくは駐車指定場所に駐車中にぶつけられたような事故です。
目次
新車の定義とは
国産車と輸入車では少し変わってきますのでここでは国産車の話をいたします。
一般的には新車の正規販売店(いわゆるディーラー)または、その販売店が指定する業販店(街の修理工場や新車中古車専門店など)から購入したクルマ。
そして所有者や使用者として車検証に新規登録されること。いわゆる新古車は移転登録をするので中古車となります。
要は新車で買ったクルマってことなんですが、ではいつまでが新車なんでしょう?
過去に何度も新車で買ってすぐに事故に巻き込まれた人を見てきました。そこで相手保険会社の担当者から何度も『それは新車とは言えません』と言われてきました。
では何ヶ月までが新車?
半年?1年?
いえ、1ヶ月です。
え?
え?
1ヶ月?
短かくない?
と当時は思いました。
では1ヶ月以内なら新車に替えてもらえるのか?
答えはNOです。
じゃあ新車の定義とか関係ないでしょ、と思いますよね。
はい、そうです。
今までの事故の例で一度だけ新車交換に応じてくれた事がありました。
230万円程で買ったヴォクシーが納車後1週間でトラックに追突されて修理見積りが約100万円。
リヤ部の修理見積り100万円というのはかなりの損傷です。床はもちろん、屋根まで歪んでいました。運転手もムチウチで病院送り‥。
最初は相手の保険会社も修理代金までを限度で支払いますとしか言わなかったのですが、被害者の方から強く要望したら230万円支払ってくれました。
もちろん事故したクルマを保険会社が持っていって高く売却したと思うので、保険会社の持ち出しは修理代金プラスアルファぐらいだと思います。
他のケースでは新車納車から2週間で追突されて180万円のカローラアクシオが70万円の修理見積り。この時はフロアまで損傷した完全な修復歴車になるのに新車交換に応じてくれなかった。
その代わり新車格落ち相当額として5万円だけ余分に払ってくれた。新車がぶつけられて5万円だけです。やられ損ですね、事故は。
残価設定型クレジット(残クレ)の場合
今、流行りの残クレだとどうなるか?3年後の残価が決まっている。しかも返却する時の確認書にもキズや事故歴での減点が明記されている。
これも散々保険会社と話し合いました。
これも1ヶ月以内じゃないと修理代金以外は一円も補償してくれません。世の中厳しいですね。
事故の損害というのは加害者に請求できるのは原状回復までです。それは新車に戻すのではなく、キズやヘコミを直すところまでです。将来的に色あせしたり、走行に支障をきたすかもといった仮定の話には全く相手にしてくれません。
今の段階で見た目だけ元通りにするしか補償しなくてもよいのです。
それは過去に何十万件もの事故のデータがあって何千件もの裁判の結果があって出ている結論です。ほとんどの事故のケースは前例を踏襲しています。なのでよほどのことがない限り新車交換にはならないでしょう。新車の格落ち相当額の補償も稀なケースだと思います。しかも5万円程度もらったところで新車に乗り換えなんて出来ませんもんね。
やっぱり事故はやられ損。
ただ追突事故を避けるのは自分がどんなに注意して運転していても難しい。なるべく事故に巻き込まれないように願うだけですね。
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