新型コロナウイルス感染拡大に伴いトヨタ自動車では国内完成車工場の大部分が稼働停止となる
国内での感染も高止まりしている状況ではあるが、主な原因は東南アジアでの感染拡大防止策の長期化及び大規模なロックダウンに類する移動規制が敷かれたことによる部品供給不足の慢性化に端を発する
現地部品供給工場の稼働影響が国内組立工場において生産稼働状況に多大な影響を及ぼし、8月9月にかけ3日〜28日間の稼働停止となる
車種によってはまるまる1ヶ月の生産停止となり半導体不足により長納期化している中で更なる打撃となる
ハリアーやヤリスクロスといった納期が半年以上かかっている車種を予約している顧客にとっては更に納車待ちを強いられることとなっている
目次
ナビキット生産への影響も
ルネサス火災に起因する世界的な半導体不足の影響でトヨタ純正ナビキットの需給状況も必要数の10分の1程度の生産しかできていない現状ではあるが、新型コロナウイルス感染拡大による工場稼働停止により更なる納期遅延が発生する見込みでもあるという
せっかく自動車が完成して納車の連絡が来たとしても、肝心のナビゲーションが未装着の状態での納車となっているケースが多いという
しかしトヨタのディスプレイオーディオにはUSB入力端子が標準装備をされているので、iPhoneなどを有線接続することによりiPhoneアプリのマップ機能がナビキット無しでも利用することができる
iPhoneを接続することによりAmazonミュージックやPodcastといったiPhoneの人気アプリも車内で利用することができるので、ナビキットがなくても不自由することは少ないと予想される
主な稼働停止工場
ハリアーなどを生産しているトヨタ自動車高岡工場をはじめ、本町工場、田原工場などもラインがストップする予定となっている
愛知県のみならず、トヨタ自動車九州も稼働停止となる見込みだ
他メーカーでいえばトヨタ系列のダイハツ工業も稼働停止をすることとなっている
OEMで販売しているルーミーやライズといった人気車種も納期遅れが発生しているという
生産再開予定日は
生産が元通りになるには新型コロナウイルスの感染拡大状況の波が収まるまで明るい見通しはないだろうといわれている
自動車製造業界にとっては半導体不足による減産に加え、コロナウイルス感染拡大による稼働停止というダブルパンチを食らったようなもので、まだまだ予断を許さない状況が続くと予想されている
コメントを残す