8月4日から8月15日までの名古屋城夏まつりに合わせて3つの国宝級の隅櫓が同時公開中だ。
目次
名古屋城夏まつり
8月4日から8月15日までの期間中、朝9時00分から17時45分までの限定で内部が観覧できる。
名古屋城夏まつりは20時00分まで開催していて盆踊り大会や本丸御殿の夜間ライトアップなど、普段では決してみることのできないものがたくさんある。
ナゴヤキャッスルとのコラボレーションで『リアル謎解きゲーム』も行われている。
隅櫓の混雑状況
消防法によって隅櫓の3階へは同時に9名(スタッフ含めて)までしか登ることができない。
そのため、降りてきた人とスリッパを履き変えて登るスタイルがとられている。
もちろん文化財保護の側面もあるかとは思う。
登るのに待ち時間はかかってしまうが、人が少ない状況で内部の観覧ができるのでメリットも大きい。
各隅櫓とも30〜40人ほどの列ができていて、中に入るのに20〜30分ほど、3階に上がるのに10分ほどの待ち時間であった。
西北隅櫓の内部
補強がしていない当時の状態の階段や床
犬山城などに登ったことのある方はわかると思うが階段が急。
しかも普段は公開していないためか、階段の表面に補強材など全くしていない状態。
東南隅櫓などはたまに公開しているためか階段や床に補強がしてある。
しかし西北隅櫓は創建当時のまま残っている。
入子水抜の違い
西北隅櫓では窓枠に溜まった水を抜く銅製の筒が丸い形をしている。また窓枠は木製ではなく金属で打ち付けてある。
こういった細かい部分は登って見ないとわからない。
西南隅櫓の内部
立派な釘隠し
大正10年(1921年)に自然災害のために倒壊したが、当時の宮内庁により再建された。
こちらの釘隠しは再建された本丸御殿にも使用されている。
そのために徳川家の紋章ではなく菊の紋章が瓦などにもあしらわれている。
外観は二重櫓だが、内部は三重櫓という珍しい形状をしている。
入子水抜の形状と菊の御紋
西南隅櫓と東南隅櫓の入子水抜は四角い形をしている。
この貴重な違いをみれただけでも隅櫓に登城する価値はある。
天守閣がまるて絵画のように見える
3階の窓から天守閣が一望できる。
こちらには天守閣で当時の城主たちが使っていた『御窓台』という展望台が残されている。
東南隅櫓の内部
1階の展示物
1階には展示物があり、床や階段も補強されている。
過去に何度か公開されているので文化財保護の観点から傷つかないようにしてある。
入子水抜の形状
窓全てに水抜きがつけてある。
こういった工夫が400年もの間、風雨にさらされても倒壊しない理由だと思う。
清須櫓なのか?
内部にまで白い漆喰でぬってある。
こういった細かいところも清洲城を移築したのではないかと言われてきたゆえんではないか。
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