桃太郎考察






むかーし、むかし、おじいさんとおばあさんがいました‥

から始まる桃太郎

桃から産まれた桃太郎がきび団子を与えて猿、キジ、犬を家来に従え鬼ヶ島へ鬼退治にいくストーリー

でもちょっと待てよと、鬼って何か悪いことしてたか?

いきなり桃太郎が戦いに挑んできて宝物を奪われただけじゃないのか?

そもそも鬼ってだれ?

こんな疑問が湧いてきたので調べてみました

目次

鬼って誰?

鬼として描かれているのは頭に角が生えてて、体が大きく口元からは牙がでている

赤鬼、青鬼、黄鬼と呼ばれる日本人とは見た目が明らかに違う存在として描かれている

鬼その1

まずは人間では無い存在

いわゆる妖怪の類いである

むかし話の絵本にはカミナリ様の出立ち(ツノがあり、虎のパンツを履いている)で描かれていることが多い

鬼その2

桃太郎伝説は各地に残されている

きび団子が残る山口県山口市

桃太郎神社が存在する愛知県犬山市

桃太郎に由来する地名が多く残る山梨県大月市

その中でも1番メジャーなところはきび団子発祥の地、山口県吉備地方

瀬戸内海を望む吉備では昔から海賊が潜む島々があったという

桃太郎は海運を荒らす海賊退治のヒーローとして描かれている可能性もある

鬼その3

地方豪族説というものもある

実際、福沢諭吉や芥川龍之介といった文豪たちが桃太郎盗人説を発表している

鬼になぞらえられている人たちは地方を束ねる豪族たちで、その財宝を奪いとる盗人としての桃太郎が後世になり、ねずみ小僧のような弱きを助け強気を挫く勧善懲悪ストーリーとしてデフォルメされているのでは無いだろうか?

鬼その4

時代は大航海時代

スペインやポルトガルといったヨーロッパ各地から世界の宝物を探しに向かった探検家たち

東南アジアを経由して黄金の国ジパングに向かったところで船が難破してしまい孤島に取り残されてしまった外国人たち

当時の日本人から見たら身体は大きく、肌の色や髪の色、目の色まで違う

そこから鬼を連想して征伐に向かったのではないだろうか

当時の日本にはない調度品などは宝物というのに相応しいところから桃太郎伝説が生まれたという説もある

鬼その5

桃太郎侵略者説

鬼は何も悪いことをしていない普通の人たちという説だ

いつの時代も歴史は勝者が作る

徳川も豊臣も源氏も前時代を否定して、自分たちの行いを正当化する

近年は桃太郎は侵略戦争の話だという説もでている

近隣の土地や財産を奪い取るために一方的に侵略をして征伐に行くというのは中世日本では当たり前に行われていた

その話しが口伝づたいに現代まで伝わって子どもの絵本には取り上げられるストーリーとして定着していったと考えられても不思議ではない

まとめ

むかし話というものは江戸時代に歌舞伎や浄瑠璃、落語といった演者や芸人たちによって面白おかしく伝えられてきた

もとは残虐な行為であったとしてもその時代にあった勧善懲悪的な大衆好みの内容に書き換えられて伝わる

これからも様々な説が出てくるのも史実をベースにしたと思われている桃太郎の楽しさではないだろうか


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トヨタディーラーで10年営業マンを経験。 その後、現職である保険代理店へと転職。 ディーラーにいたからこそわかるお得な買い方を伝授します! 最近は神社仏閣めぐりに毎週のように出かけ、御朱印集めにはまってます。