トヨタで販売されている主力コンパクトカーが2018年10月10日にマイナーチェンジして一部改良された。今回の主な改良点は安全ブレーキであるスマートアシストの進化だ。
目次
パッソは10月10日に新型が発売
ダイハツからのOEM3車の中でもいち早くパッソが改良される。
マイナーチェンジした新型パッソが10月10日に発売された。
主な改良点
今回は自動ブレーキの進化が大きな改良点だ。
現行型パッソにはスマートアシストⅡが装備されていたが、それがスマートアシストⅢへとバージョンアップされる。
スマアシにおける5つの安全機能
- 衝突回避支援ブレーキ(対車両・対歩行者)
- 車両逸脱警報機能
- 誤発進抑制制御(前方・後方)
- 先行車発進お知らせ機能
- オートハイビーム
パッソにおける新機能は
衝突回避支援ブレーキ
単眼カメラから高性能小型ステレオカメラにバージョンアップ。
車両だけでなく歩行者へと衝突回避支援ブレーキが作動するようになった。
また作動するスピード域も従来の倍の速度の対車両では時速80キロまで対歩行者では時速50キロまで対応するようになった。
オートハイビーム
夜間のハイビーム走行時に対向車が来た時や市街地などの明るい道路を走行するときは自動的にロービームにもどす機能。
実は夜間は基本はハイビームで走行するのが交通ルール。
自動車教習所で習っているはずです。
オートハイビームを使うことにより夜間の歩行者の早期認知に非常に役立ちます。
以上の2点が新型パッソに追加されるスマアシ3の新機能です。
スマートキー全グレード標準装備化
旧型パッソはX-Lパッケージ以上にしか設定されていなかったが、新型パッソはXを含む全グレードにて標準装備となった。
スマートキーと自動ブレーキさえあれば、エアコンはマニュアルでも問題ないという需要も多かったのでスマートキーの全グレード設定はとても嬉しい。
他の変更点は
グレード体系の見直しがありました。
スマアシが付いていないグレードはXを除いて廃止となりました。
上級グレードであるMODAのスマアシ無しと標準グレードのX-Lパッケージ(スマアシ無)は廃止となります。
販売台数のうちスマアシ付きの比率が95%を超えている現状では廃止は当然です。
パッソをはじめとするコンパクトカーは高齢者と免許証を取ったばかりの初心者が多い。
特に安全ブレーキが必要な層だ。
ただし、法人需要の多いXグレードはスマアシ無しのまま継続して販売される。
外観の変更はあるのか?
今回はボディカラーの入れ替えが行われました。
ディープブルークリスタルマイカ(B79)が廃止されブリリアントカッパークリスタルマイカ(T33)が新規採用されました。
その他の改良点は?
マイナーチェンジの時は、数字に表れない部分での改良も行われている。
機能面ではエアコンの改良が行われているのではないだろうか?
今年の猛暑では軽自動車やリッターカーのエアコンは厳しいところがあった。
蓄冷エバポレーターの性能アップなどをして、もう少しエアコンの効きが良くなるように改良してくると思われる。
その他の追加装備
誤発進抑制機能に障害物に接近すると警告音を鳴らすクリアランスソナー機能を追加した。
運転に自信のない人も前後に8つのセンサーがついたのでクルマをぶつける心配が減ったはずだ。
モーダのエアコンパネルがピアノブラックが採用されて豪華さが増した。
追加メーカーオプション
- ドレスアップパッケージ(50,760円)
- パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ(45,360円)
ドレスアップパッケージはモーダGパッケージに設定された新オプションだ。
- 15インチアルミホイール
- LEDイルミネーション
- 合成皮革コンビシート
- 本革巻きシフトノブ
パノラミックビュー対応ナビレディパッケージはまるで上空からクルマを見ているかのようにナビに映すバックカメラだ。
コーナーセンサーの標準化に伴い、車庫入れ時の接触事故がさらに減るだろう。
価格はどうなる?
現行型に比べると各グレードとも3〜4万円ほどのアップとなった。
スマアシ3へと装備追加分では1万円ほどのアップだろう。
ということはあとの2〜3万円は何が追加されるのだろう。
X系は27,000円アップ、モーダ系は37,800円のアップとなった。
将来的にみてパッソにハイブリッド車の追加はあるの?
同じトヨタのリッターカーであるヴィッツにはハイブリッドモデルが存在する。
ではパッソにはどうなのか?
答えは今のモデルでは出ないだろう。
次回のフルモデルチェンジの時には上級グレードであるモーダには設定されるかもしれない。
ハイブリッドを出そうとすると車両価格がヴィッツと同じように200万円近くになってしまう。
そうなればパッソのメリットである低価格帯という強みが薄れてしまう。
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