【驚異の1000年文化】平安時代から続く「木地師（きじし）」の歴史を深掘り。惟喬親王から許された「大蔵」「小椋」姓の特権、良材を求めて山中を移動した「漂泊の民」の暮らし、独自の流通ルート、そして貴重な歴史的史料『氏子狩帳』に記録された彼らの実態にクローズアップします。

【創業935年の奇跡！】名古屋市には、世界でも稀な「1000年企業」が本社を置いています。平安時代から続く木地師の「大蔵製盆所」、江戸時代に尾張藩御用達となった「両口屋是清」、そして350年の歴史を持つ商社「岡谷鋼機」など、超老舗企業ベスト3の驚愕の創業秘史と当時の時代背景を深掘りします。

富士山の標高「3776m」の裏に隠された真実。伊能忠敬が約3928mと測量して以来、山の高さの記録はなぜ変わり続けたのか？江戸時代の測量から最新のGPS技術まで、標高が変動する歴史的経緯と、地殻変動・噴火の可能性を解説します。

【地図に秘められた戦時下の嘘】なぜ皇居は「公園」にされたのか？
戦前の日本地図には、軍事機密を守るために描かれた**「嘘の情報」が隠されています。これが戦時改描**です。
飛行場が雑木林に、軍事施設が住宅地に偽装された裏で、国家の象徴である皇室関連施設は特別に厳重な情報統制の対象となりました。地図から情報が消されたその時、日本社会に何が起こったのか？
そして、この「地図の偽装」が、現代のGoogle マップの衛星画像検閲にどう繋がっているのか？歴史的な事例と現代のデジタル検閲を通じて、**「地図と情報統制」**の闇を深掘りします。

日本の山野を風のように移動した謎の漂泊民「サンカ（山窩）」。その起源は古代に遡るとする説（田中勝也）と、江戸末期・明治維新の社会混乱から離脱した零落民であるとする有力説があります。
サンカの生活は昭和の高度経済成長期に終焉を迎えました。最後の漂泊サンカの目撃は、主に昭和30年代の埼玉県荒川支流や静岡県三島市周辺の山中に集中しています。彼らは竹細工を細々と続け、セブリ（仮小屋）や穴居生活を送り、戸籍を持たぬまま近代社会の波に飲み込まれていきました。サンカの消滅は、日本の伝統的な漂泊文化の終焉を物語っています。

元禄のすべてが詰まった「禁断の日記」をご存知ですか？
尾張藩の御畳奉行・朝日文左衛門が34年間書き続けた『鸚鵡籠中記』は、真面目な武士像を覆す、赤裸々な歴史の記録です。
酒好きで多趣味、芝居に夢中で刀身を盗まれるなど、人間味あふれる文左衛門の日常はもちろん、当時の藩主やその生母のスキャンダル、庶民が経験した心中事件や物価高まで、公には語られなかった「生きた世相」が詳細に綴られています。
約250年間も封印された、江戸時代の最高のゴシップ集にして、貴重な社会史料。タイムカプセルを開けて、元禄名古屋のリアルな日常を覗いてみませんか？

名古屋の地名に秘められた、江戸時代の熱き武士の物語を知っていますか？
尾張藩の弓術は、僧侶であった日置流竹林派の祖「竹林坊」によってもたらされ、庄内川の河原で鍛錬を積んだ弓士たちに受け継がれました。
その頂点に立ったのが、二度にわたり三十三間堂の通し矢で天下一となった名手「星野勘左衛門」です。彼の猛特訓の場となった場所こそ、現在の「矢場町」の名の由来。その地にある三輪神社には、今も「矢場跡」の石碑と、心を和ませる「幸せのなでうさぎ」が並び立っています。
藩の威信をかけた激闘、そして敵を助けた勘左衛門の武士の道義。武の歴史が息づく名古屋の街を、少し違った視点で歩いてみませんか？

幕末の悲劇と再生：尾張徳川家と北海道八雲町の知られざる絆
徳川御三家筆頭・尾張藩主、徳川慶勝の生涯は、一族と藩の存亡をかけた苦渋の決断に満ちていました。最後の将軍・慶喜との複雑な関係、そして新政府から突きつけられた**「姦徒誅戮（ちゅうりく）」**の勅命。
慶応四年（1868年）正月に断行された血の粛清、青松葉事件は、尾張藩の進路を勤王へと確定させましたが、その代償はあまりにも重いものでした。この事件で路頭に迷った旧家臣団のため、慶勝は己の政治的責務を果たすべく、遠く北の大地、北海道八雲町への壮大な士族開拓を決意します。
藩主の苦悩と旧武士の再生の物語—**「冬の派閥」**の核心に迫ります。

大坂夏の陣で真田幸村は討死したはず。しかし京で流行したわらべ唄が示唆する「薩摩落ち」伝説とは？真田家の家紋を持つ九州の「真江田家」、そして秀頼の子・国松を匿ったとされる「木下家」の秘話から、豊臣家の血筋は本当に途絶えたのか、歴史の謎を深掘りします。