目次
名古屋城外堀のヒメボタルは全国でも珍しい都心のど真ん中に生息するホタルである
通常ホタルというのは綺麗な清流の流れるところに住むものだといわれている
広大な敷地を持つ名古屋城ならではの特徴ではないだろうか
毎年5月中旬から6月上旬の2〜3週間が名古屋城外堀のヒメボタルの発生時期だ
時間帯はクルマや人の通りがなくなる夜の23時ごろから朝方の3時ごろにみることができる
見ることができるといってもあたり一面光り輝くというものではなく、草むらの中をじっと観察していると1匹、2匹とボンヤリと光っている感じである
それでも遠くに足を伸ばさなくても名古屋の中心部で見られる蛍は趣きもあり、隠れた人気スポットとなっている
名古屋城の南側を東西に横切る外堀通り沿いの空壕の土手に生息している
ちょうど名古屋高速が上空を通っている通りだ
普段から通勤やプライベートで通っている人も多いだろう
その外堀通りの大津橋と本町橋の間がヒメボタルの生息域となっている
ヒメボタルはまだお堀に通称お堀電車と呼ばれる瀬戸電が走っていた1975年に生息が確認された
その頃は全国的にも珍しいお堀の中に堀川駅という駅があった
瀬戸を出発して現在の東大手駅を通って終点である堀川駅へとお堀の底を電車が走っていたという
発見からそろそろ50年が経とうとしているが、名古屋市民の温かい見守り活動によりヒメボタルは今も生息をしている
ヒメボタルは清流にすむゲンジボタルとは違い、樹林地や草地にすむ日本固有の陸生ホタルである
幼虫は落ち葉の下などで暮らし、主なエサはカタツムリなどです
オス・メス共に光ることができるが、飛ぶことができるのはオスのみという変わった特徴があります
成虫の寿命は1〜2週間と非常に短いと言われています
この貴重なヒメボタルを守るためにも生息場所への立ち入りやゴミのポイ捨てをしないようにしていかなければなりませんね