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全日本軟式野球連盟は京都市で2月14日に評議員会を開いた。その議会で小学生が軟式球でプレイする学童野球でのピッチャーの球数制限について話し合い、投手の投球数を1日70球以内とする球数制限を今年8月の全国大会から導入することを決めた。
子供の肘や肩の故障を予防するとともに、指導者の意識を変えることが目的だという。地方大会は1年の猶予期間を設けるが導入可能な場合は順次実施する方針を示した。
各チームの目標とすべき投球数は野手も含めて練習での全力投球は1日に70球以内、1週間で300球以内。練習は1週間に6日以内、1日の練習時間は3時間以内。1年間の総試合数は100試合以内などの指針を示した。
過去5年間の全国大会を調べたところ、1試合あたりのピッチャーの投球数は平均約100球であった。医学上のデータやチーム編成の都合などを踏まえて全力投球の球数制限を70球に設定したが今後もいろいろな状況を鑑みまたケガや不調などのデータなどに基づき再度検証をする予定となっている。
来年以降中学生野球や女子野球でも段階的に球数制限のガイドラインを作る方針となっている。
高校野球界では一足早く新潟県高校野球連盟が春季大会での球数制限導入をすると発表している。
新潟県高校野球連盟が球数制限を導入すると発表したわずか数日後、高野連から球数制限導入を中止するよう通達がでた。
部員数の少ない高校が投手のやり繰りが厳しくなり、部員数の多い強豪校との不公平が出るとのことだった。
しかし、この考えは勝利至上主義に基づくものであり児童、生徒の身体のことを全くといっていいほど考えていないものであるともいえる。
非常に残念な決定だと思う。
これから長い野球人生を、始まったばかりの学童野球で故障してはいけない。
子どもたちのオーバーワークを大人がキチンと管理をして未然に故障や怪我を防ぐのが狙いだ。
将来、プロ野球の世界に進むかもしれない逸材たちを大人が守ってあげないといけない。