名古屋のシンボル、名古屋城。豪華絢爛な本丸御殿や勇壮な天守閣(現在は閉鎖中)が有名ですが、実は今、市民や観光客がより身近に城を感じられる期間限定の特別な企画と、江戸時代から続くユニークな生き物たちの歴史に注目が集まっています。
この記事では、現在進行中の無料化企画の詳細と、お堀に暮らす愛すべき鹿たちの物語をご紹介します。
📅 必見!名古屋城の「本丸外エリア」が11月限定で無料に!
多くの方に名古屋城を気軽に訪れていただくために、現在、城内で特別な実証実験が行われています。観覧料を気にせず、広大な城の敷地を散策できる大チャンスです。
🔑 無料化企画の概要
• 期間: 令和7年11月1日(土)から11月30日(日)まで(終日)
• 無料エリア: 名古屋城の**「本丸外エリア」**が入場無料になります。
• 目的: この無料化は、来場者が増えるか、また城全体の賑わい創出に繋がるかを検証するための実証実験です。
⚠️ 有料エリアと無料エリアに関する注意点
無料化実証実験が実施される令和7年11月1日(土)から11月30日(日)までに適用される注意点です。
• 無料となるエリア:
• 無料で入場できるのは、**「本丸外エリア」**のみです。(例:二之丸庭園、櫓、広場など)
• 観覧料が必要なエリア:
• 「本丸エリア」(本丸御殿、西の丸御蔵城宝館など)に入場する場合は、通常通り観覧料(大人 500円)が必要です。
• 無料化期間中も、本丸エリアへの入場は有料となります。
• 入場方法の変更:
• 期間中、既存の正門・東門の券売所は一時的に休止され、表二之門前などに臨時発券所が設置されます。
• 本丸エリア(有料エリア)の入口で改札が行われます。
• 早朝開園中の注意:
• 午前7時から午前9時の早朝開園中は、一部区域のみが開放されます。侵入禁止区域には立ち入らないでください。
• 早朝は工事車両などの通行があるため、周囲に十分注意してご観覧ください。
• 早朝開園・無料化実証実験期間を通じて、自転車での通行はできません(降りて引く形も不可)。
ご来場の際は、現地での案内や看板をご確認いただくようお願いいたします。
ポイント: 豪華な本丸御殿や宝物館(西の丸御蔵城宝館)に入場したい場合は、通常通り観覧料が必要となります。櫓や石垣、広場などの散策を楽しむだけであれば、11月中は無料です。
🌅 早朝開園で特別な城散歩を
無料化実験に合わせて、期間中は午前7時から午前9時までの一部区域で早朝開園も実施されます。清々しい朝の光の中で、通常とは違う静かな城の雰囲気を楽しむことができます。
🦌 お堀に暮らす愛すべきアイドル!シカの歴史と物語
無料になった本丸外エリアを散策するなら、ぜひお堀を覗いてみてください。名古屋城の堀には、現在も2頭の鹿が暮らしています。名前は**「もみじちゃん」と「やまむらちゃん」**の親子です。
👑 始まりは江戸時代の「ペット」
この鹿たちの歴史は、名古屋城が築城された江戸時代にまで遡ります。当初、鹿は尾張藩主のペットとして城内の庭で飼われ、奥女中たちの遊び相手として親しまれていました。
🏯 堀で暮らすことになった切実な理由
しかし、鹿が増えるにつれ、城内で問題が発生しました。
1. 城内の植生被害:鹿が木々の新芽を食べ尽くし、城内の植生に深刻な影響を与え始めました。
2. 発情期の危険性:発情期に鹿が暴れるなど、安全上の懸念も高まりました。
藩主たちは鹿を殺す代わりに、**「堀」**に移すことを決定。堀は広大で、かつ鹿が飛び越えられない深さがあるため、安全な飼育場所として選ばれました。
⏳ 激減と未来への願い
戦後に東山動物園から譲り受けた鹿によって、かつては60頭近くまで増えた時期もありましたが、現在は2頭のみとなり、絶滅の危機に瀕しています。
名古屋市は、この江戸時代から続く歴史的な名物を守るため、他の地域からの鹿の受け入れを検討するなど、存続に向けた努力を続けています。
この特別な11月に、名古屋城の「本丸外エリア」の無料開放を利用して、歴史と自然が織りなすユニークな空間を体験し、運が良ければお堀で鹿の姿を探してみてはいかがでしょうか。