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本来のネギトロにはマグロの中落ちが使われる。中落ちとは骨の隙間に残った余りの部分である。さらに皮の裏についている脂身や頭の肉などが使われている。
ネギトロの名前の由来は、その製造のときにスプーンなどで骨から『ねぎる』こと。つまり『ねぎとる』から『ネギ取る丼』となって『ネギトロ丼』となったというのだ。
ねぎるというのは削ぎ取ること。
ねぎって作った丼なので、当然ながら『葱』も『トロ』も使っていないのがネギトロ丼である。
「葱とトロの絶妙なコンビネーションが美味い!」とウンチクを垂れていたのが恥ずかしくなる結果であった。
コンビニ弁当や回転ずしのネギトロ巻などはそもそもねぎった中落ちなどは使っていない。
マグロの切り身に植物油を混ぜて作るのが一般的となっている。
もはや『ねぎってもいない』ネギトロ丼の完成である。