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高齢ドライバーによる交通事故を防ぐため、政府は自動ブレーキなどを装備した自動車の購入に最大10万円の補助金を出すこととなりました。
補助金の交付対象となる期間は、2020年2月から2021年1月までとなる見込みだ。
2019年12月13日に新たな経済対策として政府が閣議決定したのは高齢者への自動ブレーキ補助金である。
政府は必要な経費として今年度の補正予算案に1130億円程度を計上することとした。
高齢ドライバーによる事故の対策として自動ブレーキなどが搭載された「安全運転サポート車」の購入を支援することを補助金を交付することにより普及を図る。
補助の対象となる人は令和元年度中に満65歳以上となるドライバーで、補助金の額は、普通車や小型車などの登録車を購入する場合は最大で10万円、軽自動車は最大で7万円、中古車は最大で4万円とすることになった。
補助の対象となる車種は国が設置する委員会の審査を経て決まる予定であるが、現行のサポカーの制度からするとサポカーS
また、すでに持っている車にアクセルとブレーキを踏み間違った際に急発進などを防ぐ装置を後付けする場合も補助の対象とし、金額は最大で4万円ももらえる。
サポカーといっても安全装備によって種類が分かれている。現行の安全装備では以下のような種類に区分されている。
サポカーとは『セーフティー・サポートカー』の略称である。
対車両への追突防止自動ブレーキが搭載されているものがサポカーである。
自動ブレーキが搭載されているサポカーの中でも更にペダル踏み間違い時の加速抑制装置が搭載されている車両がサポカーSと呼ばれる。
サポカーSの中にも更に搭載されている安全装置によって細かく区分されている。
対車両の自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置が搭載されている。
対車両の低速(作動速度域が30㎞/h以下)自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置が搭載されている。
車両だけでなく対歩行者でも作動する自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報(車線維持支援も可)、先進ライト(自動切替型前照灯、自動防眩型前照灯または配光可変型前照灯など)が搭載されている。
2019年度予算案に1130億円もの予算が計上されているが、2017年から香川県ではサポカー補助金が交付されている。
その香川県での交付対象車種はサポカーSワイドに対しての補助金であったので今回の政府の補助金もサポカーSワイドに対して交付こととなる。
サポカーSワイドは自動ブレーキが対車両だけでなく対歩行者にも反応する点が特徴である。
高齢者が起こす事故の中でも歩行者をはねてしまう事故が後を絶たない。そういった事故が少しでも減らすことができるようにサポカーSワイドに区分される車種が普及することが大切である。