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各自動車メーカーが事故を減らそうとあらゆる技術を導入している。トヨタではトヨタセーフティセンスという安全ブレーキシステムを採用している。
交通死傷者数ゼロにするのが各自動車メーカーの最終目標である。
人為的ミスを機械により減らすことが高齢化社会を迎えるにあたり必要となってきている。
2019年は高齢者の交通事故が多発した年ともいえる。プリウスミサイルといった言葉も生まれるほど、高齢ドライバーの事故が多発している。それに伴い免許証を返納する高齢者も例年よりも増加した。
2019年5月の返納件数は5759件と前年を2割ほど上回る件数となっている。
都市部は免許証がなくとも公共交通機関網が発達しているからまだいいが、地方へ行くと自動車がないと生活できない。普段の買い物や農作業に必需品となっているのが現状である。
政府は免許証を返納した人を対象にタクシー券などを配布して生活の足を確保するという狙いだが、地方のタクシー運転手はこれまた高齢者が担っているというのが実情であり高齢者が高齢者を運んでいるといったところだ。
そこで政府が打ち出したのが安全サポート車を普及させて事故を減らすことを目的として、安全サポート車専用免許証を創設するというのだ。
具体的には75歳以上の高齢者を対象に安全機能であるToyota Safety Senseなどをはじめとした安全ブレーキパッケージのついた自動車のみ運転できるという限定免許証を交付するという。
『自動ブレーキ(対歩行者)』『ペダル踏み間違い時抑制装置」『車線逸脱警報もしくは車線維持支援装置』『先進ライト(自動切替型前照灯、自動防眩型前照灯又は配光可変型前照灯・一般的にオートマチックハイビーム)』を全て装備
『自動ブレーキ(対車両)』と『ペダル踏み間違い時加速抑制装置』を装備
『低速自動ブレーキ(対車両、時速30km/h以下で作動するもの)』と『ペダル踏み間違い時加速抑制装置』を装備
以上のような安全サポート機能を持つ自動車のみ運転できる免許証の交付をすることが始まる。
70歳以上を対象として時間帯や運転できるエリアを限定した免許証を交付する。もちろん免許証を交付するには試験を受けて合格しなければならない。試験官の判断でさらに高速道路や夜間の運転を禁止するということもできる。
85歳以上の高齢ドライバーには試験官を同乗したテストが義務付けられている。その結果として『家から病院まで』や『家から10キロ以内』などの運転できる範囲を限定された免許証が交付される。
海外の場合はエリアや時間帯を制限することが多い。日本は運転できる自動車の種類を限定して事故を減らすことを目的としている。