【タカタ製エアバッグのリコール対策をしていないと車検が通らない】平成30年5月より運用開始

全世界で18人の死亡者を出したタカタのエアバッグリコール問題。ついに日本国内では未改修の車両は車検が通らなくなった。

目次

国土交通省からの通達

タカタ製エアバッグのリコール対象車をご使用の皆様へのお知らせ。早急にエアバッグの無償改修作業を受けて下さい。あなたの自動車にはタカタ製のエアバッグが搭載されており、不具合が発生する可能性があるため、道路運送車両法に基づくリコール(無償改修)の対象となっています。このエアバッグの不具合は、エアバッグが作動する際に、内部の部品が破損してその破片が飛び散り、それによって乗員が怪我をしたり、出火したりするおそれがあるというものです。米国などにおいては複数の死亡事故が発生しています。リコールの改修を受けないまま車両を使用していると、ご自身だけでなく同乗者に対しても重大な被害を与えるおそれがありますので、早急に改修を受けてください。なお、改修は無料です。改修は自動車メーカーの販売店(ディーラー)において実施しています。自動車メーカーからのダイレクトメールに記載された販売店などに連絡し、速やかに入庫の手配をしてください。

*国土交通省自動車局

未改修台数はどれくらい?

平成21年以降ずっとリコールが続いているタカタのエアバッグ問題。

平成29年10月時点で改修率83.2%となっており、残りの未改修台数が約130万台ある。

ただ、リコールをやってもやってもドンドン車種が拡大していく。

しかも、新車購入からかなりの年月が経ったような車種もあり、なかなかディーラーまで足を運んで改修するといったことが困難となってきている。

リコールの内容は

助手席エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、エアバッグ作動時にインフレータ容器が破損して飛び散り、出火したり乗車されている方が負傷するおそれがあります。

修理内容としては助手席エアバッグを改良品に交換をしています。

車種により違うが40分から3時間ほどの作業時間がかかる。

国土交通省の対応は

通常、リコールは発表から10ヶ月で約9割を消化しなければならない。

しかし、今回のタカタエアバッグ問題では当初から部品の欠品が続きなかなか改修率があがらなかった。

部品がスムーズに供給ができるようになってきたが一台あたりの作業時間も数時間かかることがあるため全数改修は困難を極めている。

そこで国土交通省はタカタエアバッグのリコール対策をしていない自動車を車検を通らないように通達を出した。

リコールをやっていないとどうなるか

他のリコールでは陸運支局で車検受検時に車検証と一緒にリコールのお知らせが発行される。

そのお知らせを基にリコール作業の手配をすればよかった。

しかし今回のタカタエアバッグのリコールでは車検証が発行されないという強硬な対応となっている。

しかもリコール作業は正規販売店でのみ作業ができる。

陸運支局そばの販売店は飛び込みのリコール作業に追われている。

タカタは上場廃止

全世界で数千万台規模のリコールが発生している。

タカタの株価は急落してついに2018年に上場廃止に追い込まれた。

そんな状況で対策部品の供給は大丈夫なのだろうか?

中国資本のSKKが事業引継ぎ

リコールが完全に終わるまでは部品の供給は続く見込みだ。

とりあえず安心してクルマに乗れるように早めのリコール改修作業を済ませたほうがいいだろう。

kinsyachi

トヨタディーラーで10年営業マンを経験。 その後、現職である保険代理店へと転職。 ディーラーにいたからこそわかるお得な買い方を伝授します! 最近は神社仏閣めぐりに毎週のように出かけ、御朱印集めにはまってます。

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kinsyachi

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