昨今、高齢者の方の交通死亡事故のニュースを毎日のようにみる。しかしその高齢者の方よりも実は7才児童の歩行中に起きる交通事故での死傷者数は2倍以上というデータがある。
各年齢別の歩行中の交通事故における死傷者数を公益財団法人「交通事故総合分析センター」がまとめている。
このデータを基に7歳児の交通事故の特徴を調べてみた。
目次
小学校入学直後は大人の付き添いや地域の見守り活動など大人の目が多く事故は少ない。
しかし5月から6月にかけて増加し、夏休みにはいる7月と8月は減少する。
新学期が始まる9月から11月にかけて再び増加する傾向がある。
ちょうど小学校に入学して誕生日を迎えた小学1年生の年齢だ。
なぜこの7歳児の交通事故にあう割合が他の年齢よりも高いのか?
幼稚園や保育園では大人の送り迎えがあるが、小学校に入ったら子ども達だけでの登下校となる。
また、放課後などに友だちの家や公園に子ども達だけで集まって遊んだりする機会が増える。
やはりまだまだ注意力散漫だったり、周りを冷静にみて行動ができなかったりするのだ。
特に女子に比べて男子は落ち着きのない子も多い。
しかし子どもたちだけで行動をしているのは7歳児だけではない。
なぜ8歳児以降の子どもたちの交通事故による死傷者数は減少していくのか?
それは子どもたちが事故件数に現れない数多くの危険な目にあって自分たちで危険を学んでいったからではないだろうか。
それならば、小学校入学前に私たち子どもをもつ親は通学路を一緒に歩いて、子どもと一緒に危険な交差点や危険な曲がり角などを話し合っておきましょう。
クルマがどのように動いてくるか、歩行者のことをどのように見ているかを運転手の立場からも話し合いましょう。
もちろん、自分が運転するときはいつも以上に子どもたちに気をつけて運転しましょう。
交通事故は加害者も被害者も辛いものです。
悲しい交通事故がなくなるようにみなさんで安全運転を心がけましょう。