軽オープンスポーツの代名詞が歴史に区切り
軽オープンスポーツカーの代名詞として、多くのファンに愛されてきたダイハツ**「コペン」。その現行モデル(LA400K系)**が、2026年8月末をもって生産を終了することが、ダイハツから正式に発表されました。
「持つ悦び」と「操る楽しさ」を提供してきたコペンは、2002年の初代発売以来、独自のポジションを確立してきました。今回の発表は、熱心なコペンファンにとって、大変残念なニュースであることは間違いありません。
なぜ生産終了? 法規対応と部品供給の壁
ダイハツは、生産終了の理由として、主に**「法規制への対応」と「供給を受ける部品の状況」**を見据えた判断だと説明しています。
近年、自動車に求められる安全基準や環境基準はますます厳しくなっています。ニッチなモデルであるコペンを、これらの最新法規に対応させ、同時に専用部品の安定供給を維持していくことが難しくなったのが主な背景とみられます。
しかし、ダイハツは単なるモデルの終了で終わらせるつもりはありません。ファンに向けて、未来に向けた力強いメッセージを発しています。
ファンとの「絆」を未来へ繋ぐスペシャルイベント
現行コペンを長年支えてきたユーザーへの感謝を伝えるため、ダイハツは特別な企画を発表しています。
2026年4月以降、コペンにゆかりのある地域を含め、全国でスペシャルイベントを開催する予定です。これは、これまで築き上げてきたファンとの「絆」を再確認し、コペンの未来へと繋げる決意を込めた取り組みです。イベントの詳細は、コペンの特設サイトで順次公開されるとのことなので、ファンは要チェックです。
コペンの「終わり」は「始まり」か?次期モデルへの期待
今回の生産終了発表で、最も大きな注目を集めているのが**「コペンの次世代モデル」**の可能性です。
ダイハツは、「再びコペンを世の中に送り出せるよう、さまざまなスタディを続けております」と明言しています。
その未来のヒントは、2023年のジャパンモビリティショーで公開されたコンセプトカー**「VISION COPEN(ビジョン・コペン)」**にあります。
このビジョンが示すのは、軽自動車の規格にとらわれない、大胆な進化です。
1. 軽規格からの脱却: ボディサイズを拡大し、普通車規格へ。
2. パワートレイン: エンジンは1.3Lクラスを想定し、より本格的な走りを追求。
3. 駆動方式: スポーツカーらしい**FR(後輪駆動)**レイアウトを採用。
「ビジョン・コペン」が市販化されれば、コペンは軽オープンスポーツから、マツダ・ロードスターなどとも競合する小型オープンスポーツへと進化を遂げる可能性があります。
現行モデルの生産終了は寂しいニュースですが、ダイハツがコペンで培ってきた**「モノづくりの精神と技術」**が、次の時代にどのような驚きをもたらすのか、その未来に大いに期待しましょう。
【読者の皆さんに質問です】
あなたが一番好きな現行コペン(ローブ、セロ、XPLAY、GR SPORT)のモデルは何でしたか?また、次期コペンに期待することは何ですか?ぜひコメントで教えてください!