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【月面着陸の謎】アポロ11号「ねつ造説」の全根拠を論破!人類が50年ぶりに月へ戻る「アルテミス計画」

1969年7月、ニール・アームストロング船長が月面に降り立ち、「個人にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」と語った歴史的な瞬間。

このアポロ11号の偉業は、人類の探求心の頂点を示すものですが、半世紀以上が経った今でも「あれはNASAが地球上で撮影した嘘だった」という**陰謀論(ねつ造説)**が根強く残っています。

この記事では、陰謀論者が主張する「ねつ造の根拠」を科学的に論破し、アポロ計画が真実である決定的な証拠を示します。さらに、人類が長期間月に行かなかった理由、そして今、再び月を目指すアルテミス計画の目的を解説します。

パート1:アポロ計画が「真実」である5つの動かぬ証拠

アポロ11号をはじめとする月面着陸が、決して嘘ではないことを裏付けるには、写真や映像以上の物理的な証拠が存在します。

1. 月の石と土壌の存在

アポロ計画で持ち帰られた約382kgの月の石と土壌は、最も強力な証拠です。

• これらのサンプルは、地球上の岩石とは組成が全く異なり、月の環境下(特に太陽風にさらされた痕跡など)でしか生成されない独特な特徴を持っています。

• ソ連を含む世界中の科学者が独立して分析し、その「月起源」を認めています。

2. 月面レトロリフレクターによるレーザー測距

宇宙飛行士が月面に設置した特殊な鏡(再帰反射鏡)は、現在も機能しています。

• 地球上の天文台からレーザーを照射すると、この鏡が光を正確に反射して戻ってきます。この反射を利用し、今でも地球と月との距離をミリメートル単位で測定できます。

• これは、人類が月面に物理的な物体を設置した動かぬ証拠です。

3. 現代の月探査機による痕跡の確認

NASAのルナ・リコネサンス・オービター(LRO)などの現代の月探査機が、アポロ着陸地点の高解像度写真を撮影・公開しています。

• 画像には、月面に残された着陸船の降下段、宇宙飛行士の足跡、そして月面車の走行跡の影がはっきりと写っています。

4. ヴァン・アレン帯の突破

陰謀論で指摘される「放射線帯(ヴァン・アレン帯)を突破できない」という主張に対し、アポロ宇宙船は最適な航路と十分なシールドにより、短時間で通過し、致死量ではないレベルに被曝量を抑えることに成功しました。

5. ライバル国ソ連による追跡

冷戦下で激しく競争していたソビエト連邦(ソ連)が、アポロの飛行を独自に追跡し、その成功を公式に認めました。ライバル国が、相手の偉業が「ねつ造」であると知りながら沈黙することは、政治的にあり得ません。

パート2:「ねつ造説」の主な根拠とその論破

陰謀論者が主張する「矛盾点」は、当時の技術や物理法則を考慮すれば、すべて合理的に説明できます。

陰謀論者が主張する主な根拠

アポロ11号の月面着陸が「嘘である」と主張する人々は、主にNASAが公開した写真や映像の中に「不自然」だと感じる以下の点々を根拠にしています。

• 旗が風になびいている問題

• 月には大気(風)がないのに、宇宙飛行士が月面に立てた星条旗がはためいているように見えるのはおかしい。

• 影の方向の矛盾

• 太陽光(単一光源)しかないはずの月面で、物体(着陸船や宇宙飛行士)の影が複数の異なる方向を向いている写真があり、これはスタジオの人工照明で撮影された証拠だ。

• 写真に星が写っていない

• 大気がない月面では、地球上よりも鮮明に見えるはずの星々が、どの写真の背景にも全く写っていないのは不自然だ。

• ヴァン・アレン帯の放射線

• 地球の周りのヴァン・アレン帯という強力な放射線帯を、当時の技術で宇宙飛行士が致命的な被曝をせずに通過できたのは不可能だ。

• 着陸時のクレーターがない

• 着陸船が減速のために逆噴射した際、エンジンの噴射によってできるはずの大きなクレーターや、表面の土が吹き飛ばされた痕跡が、着陸地点の周辺に見当たらない。

パート3:空白の半世紀を越えて、再び月へ

人類はアポロ17号(1972年)を最後に月への有人飛行を停止しました。これは、技術的な限界ではなく、主に以下の政治的・経済的な要因によるものです。

1. 最大の目標達成: アポロ計画の目的である「ソ連に先駆けて人類を月に送る」という国威発揚の目標が達成されたため、プロジェクトを続ける政治的動機が失われました。

2. 莫大な予算の壁: 当時、連邦予算の約4%を消費したアポロ計画の巨額のコストに対し、国内で教育や貧困対策といった問題への予算配分を求める声が強まり、予算が大幅に削減されました。

人類が再び月を目指す「アルテミス計画」

約50年の時を経て、NASAを中心とする国際協力プロジェクトとして「アルテミス計画」が始動しています。この計画の目標は、アポロ計画のような一過性の訪問ではありません。

• 月面での持続的な滞在: 月周回軌道に宇宙ステーション「ゲートウェイ」を建設し、月面への持続的な探査・居住の足がかりを築きます。

• 火星探査の踏み台: 月を、より遠い火星への有人探査に向けた技術と経験を積むための拠点と位置づけます。

• 資源探査: 月の南極などに存在する水の氷など、将来の宇宙活動に必要な資源の利用可能性を探ります。

アルテミス計画は、人類史上初めて女性と有色人種の宇宙飛行士を月面へ送る予定であり、この新しい時代において、日本も重要なパートナーとして月探査に貢献していきます。

アポロ11号が切り開いた道は、一時的に休止していただけで、終わってはいませんでした。人類の新たな「偉大な飛躍」は、すぐそこまで来ています。

kinsyachi

トヨタディーラーで10年営業マンを経験。 その後、現職である保険代理店へと転職。 ディーラーにいたからこそわかるお得な買い方を伝授します! 最近は神社仏閣めぐりに毎週のように出かけ、御朱印集めにはまってます。