だんだんと暑くなってくるこの季節。
クルマのエアコンをいれたらカビのような臭いがしてきたことはありませんか?
これって何のにおい?
まさか自分の加齢臭がエアコンに染みついた?
このカビの臭いの原因は実はふたつあるんです。
目次
大きくわけて2つの原因が考えられる。
ひとつ目はエアコンのフィルターの汚れだ。
家庭用エアコンにもフィルターが付いているように自動車用エアコンにもフィルターが付いている。
家庭用と違うのは掃除をして繰り返し使えるようにはなっていないという点だ。
自動車用のエアコンフィルターは基本的に汚れたら取り替える使い捨てタイプとなっている。
もうひとつの原因はフィルターより奥底のエアコン内部に問題があるケースだ。
エアコン内部のエバポレーターと呼ばれる部分にホコリや水滴が付着して、そこにカビが生えて臭いが発生するというケースだ。
こちらのケースでは対処法が大掛かりになってしまうことが多い。
クルマのクーラーの風が臭いと感じたらまずはフィルターの交換を考えよう。
ディーラーでお願いしてもいいが、自分でも交換できるような部品だ。
では、エアコンのフィルターはどこに取り付けられているのだろうか?
ほとんどのクルマの場合、助手席の前方にある車検証などが入れてあるグローブボックスの奥に取り付けられている。
まずグローブボックスを外します。
外しかたは左右の留め具を外すだけでグローブボックス自体が前方に倒れてきます。
その状態で奥の方に取り付けられているエアコンフィルターを取り外します。
取り外したところへ新品のエアコンフィルターを入れるだけで交換は完了します。
ディーラーに頼むと工賃が3,000円ほど請求されます。自分で作業すれば5分ぐらいで終わってしまいます。
とても簡単にできる作業です。
これで、臭いが改善するはずです。
ただしこれでも臭いが取れない場合は、臭いの元から対処しないといけません。
エアコン内部のカビ臭いにおいはエバポレーターに付着したカビが原因です。
エバポレーターを洗浄する必要があります。
こちらは専用のエバポレータークリーナーという洗浄液で洗い流します。エアコンの吹き出し口から長いチューブを差し込んで洗浄液をスプレーすることにより、エバポレーターに付着した汚れやカビを洗い流します。
ご自身でも作業できるとは思いますが、エアコンが故障するリスクを考えたら修理工場に頼んだほうが無難。
価格は工賃込みで5,000〜8,000円ほどです。
ACR50W系のエスティマなどはエバポレーターにカビが発生しやすくカビ臭くなりがちでした。
新車から3年まではメーカー保証にて無料でエバポレーター清掃をしてもらえたのですが、今では保証期間も過ぎていますので有料になってしまうことは必至です。