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本籍は日本国内どこでも住所や地番が設定されていれば自由に設定することができる。
東京都千代田区千代田1番1という住所はご存知だろうか?実はここは日本で一番多く本籍地に選ばれている住所だ。
ではこの住所は何処なのだろうか。答えは天皇陛下のお住まいがある『皇居』である。皇居に本籍地を移すことなんてできるのかと思うだろうが、本籍は日本国内どこに持っていっても大丈夫だという。
これは違法行為ではないのかと思う人もいるだろうが、実はまったく問題ない。
住所というのは実際に住んでいる場所を役所に届け出る。
しかし本籍地は自分のルーツであったり血縁関係であったり、はたまた思い出の地であったりと自分で選択することが可能となっている。
本籍地とは戸籍の単なる所在場所であって日本国内の地番のあるところならばどこへでも任意に定めることができます。
なので、上記に述べたように皇居に自由に本籍を移すこと(転籍)も可能である。
他にも国会議事堂や阪神甲子園球場などいろいろな場所が本籍地として定められている。
現状では婚姻などで戸籍に変更を要する手続きなどは本籍地のある市町村にて手続きが必要である。戸籍謄本の取得などはすべて本籍が置いてあるで取得しなければならないので、あまり縁がないところだと不便なのかもしれない。
遺産相続の際は本籍地にて除籍抄本や改正原戸籍などを取得しないといけないが、多額の遺産だけでなく自動車の名義変更や銀行口座の解約などでも必要となる。郵送でも取得することが可能ではあるが手間がかかることには変わりがない。
しかし令和二年度の戸籍法の改正により本籍地以外でも戸籍謄本取得などの手続きをできるようになった。これにより本籍地が遠方であるデメリットがほぼなくなるので今よりも気軽に本籍地を移す人も多くなるだろう。