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カローラフィールダーのドアミラーを開こうとしたときに動かないことはありませんか?
まるでドアミラーのヒューズが切れたかのように、電動格納機能だけが作動しない。
動かないのでディーラーに持ち込んでみたものの、そういうときに限ってスムーズに格納できてしまうもの。
この故障は同じプラットフォームを使用しているカローラアクシオはもちろんのこと、ハイブリッド車であるアクアやコンパクトミニバンのシエンタにも起こっている。
ドアミラーの不具合の原因は猛暑によるミラー内部の部品の膨張によるものである。左ドアミラーだけ動かなくなるクルマもあれば両サイドのミラーが動かないというクルマもある。
なので35度以上の真夏日にしか不具合が起きない。また、30度以下の涼しい日には問題なく開閉する。
販売店に持ち込んだときに不具合が再現しないことはよくあることである。
しかし秋になって不具合がおさまったとしても自然と故障が治るわけではない。来年の夏に再び格納機能に支障をきたす。
通常、ドアミラーの電動格納機能の保証期間は3年もしくは60,000キロのどちらか早い方となっている。
しかし今回のフィールダーのドアミラーの不具合は製造過程における部品の不具合(格納機能の内部の部品が熱により膨張する為)に起因するものであるので、メーカーにより自主的に保証期間の延長が行われている。
いわゆるサービスキャンペーンといわれるものである。
本来3年6万キロの一般保証部品であるが、上記で述べたように保証期間が延長している。
対象の年式のカローラフィールダーのドアミラーの延長保証期間は7年以内であれば走行距離無制限となっている。
カローラフィールダーでは平成23年式から平成28年式の車両にこのサイドミラーの電動格納の不具合がでている。
初期の平成23年式はすでに延長した保証期間が終了してしまっている。それ以降の年式のクルマも初年度登録日から丸7年が経過した時点で保証の対象から外れてしまう。
去年の夏に動かなかったという覚えがある方は保証期間内にディーラーに相談したほうがいい。
部品の交換は1時間30分から2時間ほどかかるので、前もっての予約は必須となる。
普段であれば2日ほどで部品が取り寄せできるのだが、真夏の暑い時期には一斉に不具合が起き全国的に部品の欠品が続く。猛暑の年には部品の入荷まで2ヶ月かかったこともあるほどだ。
部品の交換が間に合わないときの対処法としては、暑くなりそうな日はミラーを開いたままにしておいた方がいいだろう。
閉じたまま開かなくなってしまっては走行するときに危険となる。
やはり販売店にて不具合を確認してもらうのが一番だが、動かないと思ってクルマを持ち込んでもそういうときに限ってスムーズに動いてしまうもの。
そういうときは不具合が出ているときにスマホで動画撮影をしておくといい。それをディーラーで整備士の方や営業スタッフの方に見てもらうだけでも、保証の対象として部品交換に応じてくれることが多い。
ただしメーカーにも在庫がほとんどない状態で発注しても部品が届くのが3〜4週間ほどかかってしまう。
部品も標準仕様、寒冷地仕様、リバース連動ミラー仕様と3種類あるので自分の車のサイドミラーの種類を確認してから連絡を入れた方がいいと思います。
まずはなるべく早めに販売店には連絡を入れてるのをオススメします。
これはリコールではないのだろうか?
リコールというのは簡単にいうと事故に直結したり、ケガをする恐れがあるものが対象となる。
今回のサイドミラーの不具合は品質によるものであり、使い方に非常に不便を強いるものであるので、メーカーが自主的に改修をする「サービスキャンペーン」と呼ばれるものになる。
カローラフィールダーの他にも現行型のシエンタ、カローラアクシオ、アクアが同じくサイドミラーの不具合が頻出している。
こちらも同じく保証期間が延長されているので、なるべく早く販売店へと相談をしたほうがいいだろう。