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1609年(慶長14年)築城の名古屋城。その天守閣よりもさらに200年前から生えているカヤの木。
実に樹齢600年と伝わっている。
尾張藩初代藩主徳川義直公が大阪冬の陣へ出陣するときになっている実を食べ、見事に初陣を飾ったとの言い伝えがある。
カヤの実は現在でも相撲の土俵の中央に埋められる縁起物である。勝栗、昆布、洗米、スルメ、塩、榧の実の六品が邪気を払い国家安泰を願う『鎮め物』として知られている。
徳川義直公が初陣を飾ったことにちなんで、名古屋城の榧の木は『必勝カヤの木』と呼ばれ勝ち運がつく縁起のいいパワースポットとしても人気だ。
しかも第二次大戦の時の名古屋大空襲の際、天守閣めがけて投下された焼夷弾により半分が燃えてしまい枯死する寸前までいきながら復活を遂げた。
その生命力と勝ち運のダブルパワースポットとして名古屋城の隠れた名所となっている。
カヤの木は南側から入城する正門をくぐってすぐの場所にあるので、是非とも近くで見てみよう。
樹齢が600年にもなる名古屋城のカヤの木。太平洋戦争の戦火にも負けずに現在まで枯れずに元気にそびえている。数々の文化遺産のある名古屋城ではあるが、それらにも引けを取らない立派な大木は天然記念物に指定されている。
戦争で燃えてしまった本丸御殿の再建は遂に完成を果たした。カヤの木も半分燃えてしまった状態から復活を果たしている。あとは天守閣の木造復元がどうなるかが楽しみとなる。