1990年に初代天才タマゴとしてデビュー以来、ミニバンというカテゴリーを作ってきたエスティマが遂にモデル消滅となる。
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2006年に現行のACR50Wとなって早12年。マイナーチェンジを繰り返してきたエスティマ。フルモデルチェンジの噂は毎年のようにあがっている。
本来なら2019年にフルモデルチェンジをするという情報も出ていた。
しかし、先日トヨタ自動車はトヨタ全車種を全てのトヨタ販売店で併売することを発表した。それにより、売れ行きが低迷しているエスティマのモデル廃止が決まった。
ご覧の通りノア・ヴォクシー以下のクラスはほぼ全店での取り扱いとなっている。
最上級がアルファード・ヴェルファイアとなっていてその下のエスティマはノア・ヴォクシーの売れ行きが好調な面もあり販売台数が月販600台程度と苦戦している。
トヨタは2025年までに販売店の再編を含め全チャネルでの併売化を推し進めている。
まずは2019年4月に東京の直営販売店を『TOYOTA』ブランドとして再編をする。そこで実験的に全車種併売化をして、徐々に全国へと広げていく算段だ。
まず、第1弾としてはハイエース、レジアスバンの全チャネル取扱開始だ。これは2019年4月にも始まるといわれている。
タウンエース、ライトエースよりも高額だが大は小を兼ねるというようにハイエース、レジアスバンの売れ行きはタウンバンの8〜10倍ほどの差がある。
これによりトヨタ内での競合が熾烈を極めるだろうが、販売台数は確実にアップが見込める。
その次に来るのがアルファード・ヴェルファイアの全チャネル取扱だ。
今のところ、トヨタ店にアルファード、カローラ店にヴェルファイアがラインナップに加わる予定だ。
そのタイミングで29年もの間、トヨタのミニバンを牽引してきたエスティマがラインナップから姿を消す。
エスティマが無くなるのは非常に寂しいが今の売れ行きなら仕方のないところかと。
しかしモデルチェンジをせずに13年もの間、販売を続けてきたのだから販売台数が下がるのは仕方ない。フルモデルチェンジさえすればアルファード・ヴェルファイアを抜いて再びミニバンNo. 1に返り咲くこともできたクルマだと思っている。
やはり最後は『エスティマファイナルエディション』として盛大に一花咲かせてほしい。
残り1年ちょっとなので、インテリジェントクリアランスソナー追加など自動ブレーキ関係の強化は難しいかもしれないが、豪華な装備をつけてお得な価格設定で発売してほしいと思う。
あの天才タマゴからワンボックスカーが仕事用ではなく家族のメインの車になった功績は忘れないだろう。
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