トヨタの小型商用バンのプロボックスとサクシードにハイブリッドモデルが追加されることとなった。2018年12月3日に発売となった。
現在プロボックスには1.3Lと1.5Lガソリンエンジンがサクシードには1.5Lガソリンエンジンがラインナップされている。
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現在アクア、シエンタなどで採用されているTHSⅡ(トヨタハイブリッドシステム2)が搭載された。
このシステムは1.5Lハイブリッドエンジンとして1NZ-FXE型を使っていて低燃費が強みだ。
やはり耐久性の問題だ。
乗用車と違い重い荷物を載せて長距離を走ることの多い商用車は乗用車よりも丈夫さが求められる。
乗用車であれば10万キロ走ることはあまりないかもしれないが商用車は違う。
20万キロ、30万キロ走行している車もゴロゴロしている。
トヨタがついに商用バンにハイブリッドを導入するということは耐久性の問題がクリアされたということだ。
しかし15万キロから18万キロあたりでメインバッテリーの交換が必要になるケースもあるということを頭に入れておこう。
アクアの燃費がカタログ上で38km/L。
プロボックスは商用バンということを考えるとトルク重視のセッティングになるかと思われる。
燃費もアクアよりは下回るだろう。
33km/Lぐらいのカタログ値での発売だろうと思われる。
それでも現行プロボックスやサクシードに比べれば格段に燃費が向上する。
ベース車から27万円アップでハイブリッドエンジンが搭載される。
車両本体価格は200万円を切る設定になるだろう。
発売日は2018年12月3日になる見込みだ。
予約がいつからできるのかまだ未定だが、年内の納車は厳しそうだ。
街中を走るのが見られるのは2019年になってからになりそうだ。
グレードも最上級グレードのFグレードのみの設定ではないだろうか?
全グレードにハイブリッドエンジンの設定となった。
アクアやカローラフィールダーなどのメインバッテリーの位置のようにリヤシート下にバッテリーを置くことになるだろう。
リヤシートの座面の下にバッテリーがあるので、リヤシートの形状がクッション引き起こし式での対応が予測される。
ハイブリッドカーにふさわしい専用色での新色の設定もありそうだ。
さわやかな感じの色が採用されるだろう。
次世代型トヨタセーフティセンスが設定され歩行者検知機能が追加される。
現行型のトヨタセーフティセンスCは車両への検知機能のみで歩行者は対応していなかった。
新型になることで対歩行者への衝突事故も大幅に減ることだろう。
ICS(インテリジェントクリアランスソナー)はまだ情報がないが、こちらもオプション設定してほしい機能だ。
コンビニなどへのアクセルブレーキ踏み間違え事故が減るので是非とも設定してほしい。
さらにイモビライザーも標準装備される見込みだ。自動車盗難の防止に効果を発揮することはもちろん、車両保険で担保されるクルマ本体だけではなく、職人さんの命ともいえる工具の盗難も減ることだろう。
便利機能でいえばUSBコネクタが装備される。携帯電話の充電は今のビジネスには必須項目だ。
気になる外観では大きな変化はないと思われる。
トヨタエンブレムがブルーのハイブリッド仕様になるだけだ。
シートヒーターがハイブリッドグレードにはメーカーオプション設定される見込みとなった。
ハイブリッド車の唯一の弱点は冬場の暖房の効きが遅いという点だ。
それをシートヒーターをつけることによりカバーするというわけだ。
ハイブリッド車にはオートエアコンが標準装備された。カローラ系など、ハイブリッド車にはオートエアコンが装備されている事が多い。ハイブリッドシステムとオートエアコンは相性がよいので低燃費に貢献してくれる。
トヨタもついに商用車にハイブリッドを投入してきた。
来年には新型カローラフィールダーが3ナンバー化になる。
社用車で3ナンバーはプリウスとの競合が予想されるが、フィールダーからプロボックスハイブリッド、サクシードハイブリッドへと流れていくだろう。
プロボックスバン、サクシードバンのハイブリッドモデル追加の次はもちろんハイエース、レジアスエースのハイブリッドモデルの導入だろう。
どんな乗用車よりも商用車のハイブリッドモデルの方がニーズが高い。
仕事にかかるコストのなかには営業車や作業車の移動のガソリン代も多大に含まれている。
それが少しでも減ればコスト面のみならず環境問題への貢献へもつながる。
ハイエースバンは海外需要に下支えされて中古車相場が高い。ナビを付けて総支払額が400万円ほどにもなるというスーパーGLを買っても次回の下取りが異常といっていいほど高値がつく。そのためハイエース→ハイエースといった買い替えを続けていく限り追金はタウンエースバン、ライトエースバンクラスですむ。