名古屋の人なら一度は食べたことのある台湾ラーメンとイタリアンスパゲティ。実はそのふたつは名古屋で発明された純粋な名古屋名物料理だった
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台湾名物のラーメンだから台湾ラーメンだと思っている名古屋人は多い。
台湾の台湾料理店に行ったときに台湾ラーメンがないのが不思議だった。
実は台湾ラーメンとは名古屋の中華料理店「味仙」の看板メニューとして売り出されたラーメンがルーツだったのだ。
1971年ごろに味仙の台湾人の店主が台湾のタイツウ麺をベースに辛味味噌とニラで激辛に味付けしたラーメンを作った。
それが激辛ブームとともに人気がでて、いまや名古屋のラーメン屋さんにはなくてならないメニューのひとつになっている。
名前の由来は台湾のラーメンをベースに台湾人が編み出したので「台湾ラーメン」というのが定説となっている。
イタリアスパゲティといえば、熱々の鉄板の上に半熟状の卵が敷かれて、その上にケチャップ味のスパゲティと赤いタコさんウインナー。
子供の頃から名古屋の喫茶店で食べ親しんだ名古屋人は多いだろう。
イタリアといったらパスタの本場。
その本場のスパゲティだからイタリアンスパゲティが名前の由来と思っている名古屋人が大多数。
これも名古屋名物で東京や大阪には存在しないメニュー。
東京では塩と醤油で味付けしたものがイタリアン、大阪ではケチャップベースはナポリタン、名古屋では鉄板に乗っているのがイタリアンスパ。
そもそも、ほかの地域では鉄板の上にスパゲティが乗っていることはないらしい‥。
名古屋のイタリアンスパゲティの由来は名古屋市東区の喫茶店「ユキ」で出されたのが始まり。
ユキのマスターがイタリア旅行中にスパゲティを冷めずに食べるには熱々の鉄板に乗せれば温かいまま食べれると思いついたのが由来。
台湾人もイタリア人もビックリの由来。
まさかこんなに遠い地である名古屋で自分の国の名前がついた料理が発明されているとは思ってもいないだろう。