2度目の車検が終わったぐらいからアイドリングが不安定でエンストしそうになることはありませんか?
夏場のエアコンでエンジンに負荷がかかってるのかな?
目次
まずはいろいろと原因が考えられます。
などですが、まずはひとつずつ原因を潰していくしかありません。
今回はその中でも意外と多い原因の空気の流入量が不安定になる症状について調べました。
以前の車はトランスミッションがA/T(オートマチック)が多かった。
回転数もアイドリング時で1,000回転前後が一般的だった。
最近ではハイパワーの車よりも低燃費の車が人気があり、排ガス規制もより厳しくなったためにより低燃費のベルト駆動無段変速機付きのCVTが増えてきた。
CVTだとアイドリング時の回転数が500回転ほどだ。
エアクリーナーから吸い込んだ空気はエンジンまでたどり着く間にスロットルボディという部品で流入量を調節する。
アクセルの踏み込みに合わせて空気の吸い込み口のフタが開くというイメージだ。
空気も完全な一方通行というわけではなく多少の逆流もある。
不完全燃焼をしたカーボンやスラッジといった不純物がスロットルボディの空気の取り入れ口に付着する。
そしてフタの開閉機能が鈍くなってしまう。
そうすると空気の流入量が減ってしまい、エンジンの回転数も落ちてしまうというわけだ。
最初のうちは発進するときのレスポンスが悪くなる程度だが、症状が進行していくと停車時にエンストをしてしまう。
一度エンストをしてしまうと数分間は再始動ができない時もある。
信号待ちなどでそういったことになると誰もがパニックになってしまうだろう。
いわゆるショートトリップという使い方の人がなりやすい。
ショートトリップとは一度の運転する距離が近距離ばかりの人のことだ。
毎日クルマは運転するけれど、近所のコンビニやスーパーまでしか行かないなどだ。
具体的な距離では5キロ以内ぐらいだ。エンジンが暖まる前に目的地に到着してしまうとエンジン性能が発揮されないままエンジンを切ることとなる。
またもうひとつは普段から安全運転を心がけ無駄にアクセルを踏まない運転の方がスロットルボディにカーボンが溜まりやすい。
トヨタのパッソなどはよくこの症状で入庫してきた。
カーボンが溜まりやすい車種であったのか、乗り方がおとなしい人が多いのか。
たまにアクセルをガンガンに踏み込むような運転をするとスロットルボディにこびりついた汚れも空気と一緒にエンジンルーム内で燃焼してしまう。
スロットルボディの清掃をすれば簡単に元の状態にもどる。
スロットルボディの清掃により、空気の流入する入口のフタの周辺をキレイにすればスムーズに適正な量の空気が流れる。
ひとつ注意点だが、エンジンの回転数がしばらく通常よりもかなり高くなる。
しかし数日運転すれば車両のコンピュータが学習して適正な回転数にもどるので心配は要らない。
まずは普段メンテナンスをしているディーラーや修理工場に相談しよう。
プラグ交換やバッテリー交換など部品の交換を伴う作業に比べれば、工賃のみの作業なのでその分だけ安く修理できる。
通常だと5,000円から10,000円ほどの工賃で収まる。
車の調子が悪くエンストで怖い思いをしている方は一度スロットルボディの清掃をしてみてはいかがだろうか?