二之丸御殿北御庭の北端の石垣の上に東西に長く伸びた練塀の遺構である。この練塀は「南蛮たたき」で固められた非常に堅固なものであり円形の鉄砲狭間が見られる。名古屋城の遺構としては、非常に珍しいもので貴重な文化財である。
上記のように築城当時の遺構が見られる。場所は名古屋城北側のお堀に面した一角だ。
一見するとセメントで固めたような印象で近代の建築物のようにも見えるが南蛮たたきという名の通り400年近く前に作られたことがわかる。
石落としや狭間が至る所に見られるというのはやはり堅固な守りを固めた要塞である証だ。
さすが徳川御三家の居城だ。規模もさることながらこういった守りの部分、またその逆にこのすぐ南には立派な庭園もあった。
こういった遊び心溢れる作りが名古屋城たる所以ではないかと思う。