名古屋城天守閣が観覧中止になってから東南隅櫓、西南隅櫓、西北隅櫓の3つの内部公開が準備されてきた。2018年8月に遂に公開される!
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1945年(昭和20年)5月の名古屋大空襲で名古屋城天守閣や本丸御殿は燃えてしまったが、東南隅櫓、西南隅櫓、西北隅櫓の3つの櫓は奇跡的に無事だった。
名古屋城天守閣を含めて戦前は国宝に指定されていた重要な文化財の櫓をついに3つ同時に公開する。
歴史的に見ても非常に重要な建物でもあり、過去にも数えるほどしか内部は公開されていない。
それが同時に公開されるというこの先もまず有り得ない非常に貴重な機会だ。
文字通り名古屋城天守閣の東南(現在の表記では南東)方向にある櫓。東門(名古屋城体育館方面)から入城して二之丸広場から眺める様はまさに壮観の一言。
名古屋城築城当時からの建物で瓦には葵の紋がある。
西南隅櫓と規模、構造などは同じだが落狭間のある破風(はふ)の形状だけ異なる。
名古屋城正門側から入城し、内堀の近くから西南隅櫓をバックに写真を撮るのが定番ともいえる所にそびえ立つ。
1921年(大正10年)に暴風雨により損傷したので当時の宮内庁が修復をしたことにより、瓦に菊花の紋があしらわれている。
名古屋城の外堀に向かって建てられている。ナゴヤキャッスルや名古屋の旧城下町を見下ろすようにそびえたつ。
3つの櫓の内では内部を公開している事が多いのが特徴だ。お堀沿いを歩いていても窓が空いていて公開していることが分かりやすいかもしれない。
この西北隅櫓の近くには乃木倉庫もある。そちらもたまに内部を公開している事があるが、今回の同時公開に合わせて一緒に公開してもらいたいものだ。
西北隅櫓は清洲越しで城下町ごと名古屋に移って来た時に、清洲城を移築したものと伝えられている。詳しくはこちらにも書いてあります。【西北隅櫓の内部公開に行ってきました・写真有り】清洲城を移築したもの?
毎年恒例の夏まつりに合わせて3つの櫓の公開がある。名古屋城天守閣の木造復元工事の為、天守閣が観覧中止になっている代わりに貴重な隅櫓の同時公開が決まった。この機会を逃したら次回は生きているうちにはないだろう。
8月4日5日は名古屋市内で開かれる「世界コスプレサミット」のサテライト会場にもなっている。この2日間は天守閣や本丸御殿をバックに写真を撮ることもできる「インスタスポット」も用意される。
入城料は大人500円、中学生以下は無料で浴衣を着ていくと100円オフになる。
名古屋城夏まつり期間中は9時00分から20時30分までの営業となる。
また3つの隅櫓への最終入場は17時45分となっている。
これらの重要文化財の方が再建する天守閣や再建した本丸御殿よりも非常に価値のある建物である。
全国から、また世界中から観光客が訪れると予想されるので1日で3つとも観るには相当な時間がかかる。しかしこの機会しかないので是非とも皆さんにも名古屋城に足を運んでほしいと思います。
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