木造での建て替えの前に名古屋城の石垣部会という所の調査が入っている。
これが結構予定よりも遅れているそうだ。
このままだと尾張名古屋は城でもつって言ってても城が無い。
でも石垣の調査が終わらないと取り壊しもできないから天守閣が無くなることはしばらくなさそう。
戦後に建てた建物の価値はまだ上がらんからなぁ。これが大正時代なら価値はグンと上がる。
でも来年で平成が終わるので昭和の建物の価値も再認識されそうなものだけど。あと30年たったらコンクリート造りのお城なんてある意味すごくいい味出しそうなもんなのに。
実際、国の方では戦後の日本復興の中で建てた建物の価値が見直されている。例えば、かつての宿場町でも数十年前に古い建物の価値に気づいた人たちがいたからこそ、街並みが保全されている。近いところだと馬籠宿や妻籠宿などは街全体で建物の改築だけではなく土地や建物の売却までもが規制の対象になっている。当然、色々な不便なことが起きているはずだが古いものを守るためにしょうがない部分もあるはずだ。
名古屋の場合は空襲でほとんど全てが燃えてしまったので、そういう考え方が不足しているのではないかと思う。
名古屋城の場合だと西北隅櫓、西北隅櫓、東南隅櫓などの城郭や本丸御殿前にある表ニノ門の方が江戸時代からずっと残っている。もちろんその中にはその建物よりも更に古い石垣がある。
石積みの天才、加藤清正が組んだ石垣こそが木造で再建する新天守閣よりも価値があるに決まってる。
そういった声があり、現在のところ木造での再建に黄信号が灯ってる。
2022年までには再建したい名古屋市河村市長とそれより以前から、価値ある石垣について研究していた石垣部会の話し合いがどのように進んでいくのか大変興味あるところだ。